心臓の高鳴り

彼に「迷惑じゃなかったか?」と聞かれた私は、すぐさま首を横にふり「そんなことないですよ。絵を目の前にして作者の方に出会えるなんて
滅多にありませんから。」そう返しました。有名な美術館に飾ってあるような作品はとても素敵な逆援助セレブ交際ばかりだと思います。
しかし、残念ながらその作者に会うことはなかなかできることではありません。
そんな普段ではできないような経験を私はしながら、自分の心臓の高鳴りに気付きました。
ついさっきまでは、額におさまっている絵を見て最初は高まっていた心臓の高鳴りも時間が経つにつれておさまっていたのに・・・。
それにさっきの心臓の高鳴りとは少し勝手が違いました。
そんなことを思いながら私は彼と少し話をしました。
この絵をどんな気持ちで書いたのか、どのくらい絵を描いているのか、そんなことを彼に質問していました。
彼と出会ってから5分ほど経ったときでしょうか。
彼はサークルの人に仕事を手伝ってほしいと声をかけられました。どうやら彼はもうこの場をさらなければいけないようでした。
私はそんな彼に「明日も・・・出会い系いいですか?」と聞きました。
すると彼は一瞬とまどったような驚いたような顔をした後に「も、もちろんです。」と言って、友人の方に急かされるように腕を掴まれて、
軽く会釈をして去ってきました。そして、私もつられるように軽く会釈をして彼が去って行くのを見届けました。
それと同時になんだかとてつもない寂しさのようなものを感じました。

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2011年12月29日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:情報

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